今回は高圧ガス保安係員講習の内容とスケジュールについて紹介します。
保安係員講習の情報って受講者多いのに意外と少ないんですよね。
なので、保安係員講習のスケジュールや持参テキストなどについて詳しく説明していきます。
高圧ガスを取り扱う第一種製造事業所などでは、高圧ガス保安係員という者の選任が義務付けられています。
また、この高圧ガス保安係員には当該資格を保有している者しか選任することができません。

詳しくは高圧ガス保安協会を参照してください。
参考 詳しくはこちら高圧ガス保安協会そして、この保安係員に選任された者は必ず義務講習を受けなければなりません。
それが高圧ガス保安係員講習です。
この義務講習を初めて受ける場合は、以下の期間内に受講しなければなりません。
・選任された日にすでに製造保安責任者免状の交付を受けた日から3年が経過している場合、又は選任された日から3年が経過するまでの期間が6ヶ月未満の場合には、選任された日から6ヶ月以内
2回目以降については、
このようになっています。
当然、義務講習なので、受講を守らない場合は資格を喪失したりすることになります。
保安係員講習は 、全国20か所程度で毎年1月と7月頃に開催しています。
保安係員講習は、一般申し込みとインターネット申し込みの2パターンで申込ができます。
インターネット申し込み ➡ 9600円
インターネット申込の方が安くて簡単でおすすめです。
受付完了後は受講票が届くので必ず証明写真を張り付けて当日持参しましょう。
保安係員講習では、高圧ガス保安協会が販売している講習テキストと法令集を座学に用います。
テキスト2060円、法令集4830円と少々高額です。
ですが、基本的にプロジェクターに映しながら講習は進行していきますので、声を大にしては言えませんが、テキスト・法令集共に必要ありません。
毎年改定版が発売されていますが、過去のテキストがあれば代替で使用できますので先輩や友人が持っていればそちらを借りましょう。
または、今流行りのメルカリやラクマなどのフリマサイトで安く購入しても良いでしょう。
保安係員講習のスケジュールは2日間行われます。こちらをご覧ください。
1日目
講義科目 | 時間 |
法令 | 3時間 |
保安管理技術 | 4時間 |
2日目
保安管理技術 | 3時間 |
学識 | 4時間 |
終了調査 | 15分 |
時間でいうと、こういったカリキュラムになります。間に休憩はありますが、座りっぱなしなので結構しんどいです。
では、科目についてより詳しく見ていきましょう。
法令については高圧ガス保安法についての講義です。
- 保安係員の職務
- 高圧ガス保安法の沿革
- 法令改正の動向
- 事故事例
- 省令で定める技術上の基準について
1日目の保安管理技術の講義ではグループ討議があります。
2019年は各社の防災訓練や異常時対応についての討議でした。
班ごとに発表がありますが、特に難しいことはありません。ちょっと面倒ですが。
- グループ討議
- 保安係員の役割と心構え
- 災害防止のための安全管理
- ビデオ上映
2日目の保安管理技術は講義のみです。内容については高圧ガス設備についてがメインです。
- 保安係員のための設備管理
こちらも高圧ガス保安テキストとプロジェクター資料を用いた座学です。
- 高圧ガスの危険性・有害性
- 事故事例の分析と活用
- 高圧ガスの燃焼・爆発についてのビデオ上映
終了調査では全5問の〇×テストとアンケートの記入を実施します。
テストと言ってもすぐに解答があるので分からなくても問題なしです。
この終了調査が終わると、免状に終了印が捺されて全日程終了となります。
免状忘れは後日郵送になるので当日必ず持参してください!
2日間に渡る講習スケジュールは如何でしたでしょうか。
座学が多くて結構大変ですよね。これから行かれる方は参考にして下さい。
保安係員講習は高圧ガス保安法で決められた義務講習となります。
保安係員に選任されている方は忘れることなく必ず受講するようにしましょう。
それではこれからもご安全に!